硬葉系ハオルチアの魅力を語る「五重の塔」「十二の巻」の成長記録も【じっくり長く付き合える多肉植物】

硬葉系ハオルチア「十二の巻」と「五重の塔」

今回は、私の育てている植物の中から、「硬葉系ハオルチア」(”五重の塔”十二の巻)を紹介をしたいと思います!

多肉植物:ハオルチア属について

ハオルチアは、ロゼット型に成長する幾何学的な姿が美しい植物。

多肉植物としては比較的、強い光に当てなくても育ってくれる方なので、室内でも育てやすいと思います。

(窓際に置くなどの工夫をしないとやはり徒長しがちにはなりますが……)

ハオルチアの中でも更に大きく”軟葉系””硬葉系”の2つに分けられるのですが、今回ご紹介する「十二の巻」「五重の塔」は、ともに”硬葉系”の方にあたります。

ちなみに……

軟葉系ハオルチアは、葉に”窓”と呼ばれる透明度の高い部分があるのが特徴的で、この透けた部分から太陽の光を効率よく取り込んでいます。

【参考写真】

私が育てている軟葉系ハオルチア「ミラーボール」です。

軟葉系ハオルチア「ミラーボール」
やはり、自然光のもとでみるのが一番美しい姿だと思います。

一般的に人気が高いのは、どちらかというと軟葉系のハオルチアのようで、「ハオルチア」と検索してみても、結果に出てくるのは圧倒的に”軟葉系”の話題の方が多かったりします。

光に透かして見るとキラキラ輝く宝石のようで、その美しさが人気を呼ぶのも頷けますし、私も大好きです。

……が!

その影に隠れて、硬葉系ハオルチアの存在がどうも薄くなってしまっているのではないか?!

という気がしてなりません……。

そこで、硬葉系には硬葉系にしかない渋い魅力があるのだということを伝えるべく、私が今手元で育てている「十二の巻」「五重の塔」をこの度紹介させていただこうと思いました。

「五重の塔」~乱立風に群生~

「五重の塔」との出会いは、会社帰りのホームセンターだった。

シュッシュしたフォルムでおもしろいな、とは感じたけれど、そのときは軟葉系ハオルチアを探していたので、手に取ることもなく家に帰ってしまった。

ただ時間が経つにつれて、じわじわとその「五重の塔」の存在が頭の中に大きく広がっていって、気になって仕方なくなってきて、結局翌日の仕事帰りには、再びそのホームセンターに立ち寄ることになった。

そわそわしながらハオルチアコーナーを覗きに行って、まだその「五重の塔」が残っているのを見たときは、思わずニヤリとしてしまっていた。

お迎えした当初の「五重の塔」

お迎えしたばかりの頃の「五重の塔」

さて。

その「五重の塔」の現在の様子はこちらになります。↓↓↓

硬葉系ハオルチア「五重の塔」
※一度植え替えを行って鉢が変わっています。

日々の変化は本当に少しずつなので、毎日見ているとなかなか気付けないのですが……、

こうやって見比べてみると、明らかにボリュームが増してますね。

(……徒長気味なのかどうなのか、なかなか判断がつかないのですが……)

背丈が伸びた分、当初よりだいぶ”塔っぽい”感じはあるなぁと思います。

傾ぎながら乱立しているかのような群生の姿が気に入ってしまい、今のところはあえて株分けすることなくそのまま育てています。

上の写真はほぼ正面から撮っているんですが、少し見上げる角度で眺めてみると、これがまた、一層迫力あってカッコイイんですよ……。

「十二の巻」~干乾びたままでは終れない…~

「十二の巻」との出会いは、ハローワーク帰りの百均だった。

賑わう複合ショッピングセンターの隣にある、一転して人気の少ない、古びたビルに入っている店舗だった。

一日中日の当たることのない、小さな植物コーナーで、その「十二の巻」は土も完全にカスカス、用土ごとポロッと鉢から抜け落ちそうな状態で置かれていた。

枯れ葉も処理されることなく、随分放ったらかしにされているらしい。

「……カスカスカス……」と、微かな呻き声が、私に呼び掛けてきた。

これは、その「十二の巻」を迎えてしばらくした後、古葉を取り、自分の鉢に植え替えたばかりの頃の様子。

お迎えしたばかりの頃の「十二の巻」
ツン、と上へ伸びた葉に、小柄ながら凛々しさを感じる。

さて。

現在の様子は、こちら↓↓↓

硬葉系ハオルチア「十二の巻」
更に大きめの鉢に植え替えて後、伸び伸びと葉を広げてきました。

なんだろう、葉の広がり方が伸びやかになり、相変わらずツンツンはしてるんですが、その中にもおおらかな雰囲気を感じるようになってきました。

ちなみに……

”硬葉系”というだけあって、ツンツンした葉先に指などをぶつけてしまうと、結構痛いです。

じっくり付き合える植物・硬葉系ハオルチアの魅力

風が吹いても揺れないし、光が射しても渋い色味を変えないし、話しかけたって滅多に返事をしてくれない……、

お迎えしたばかりだからって、あまりにこっちが浮足立って、まめまめしく世話を焼こうとすると、そっけない植物に感じてしまうかもしれません。

そんなにツンツンしないでヨ……っていいたくなるかもしれません。

だけど、あからさまにガッカリしないようにしてあげてください。

そういう性質(タチ)なんです、硬葉系ハオルチアって。

まず、新芽の展開からして控えめなもので、トゲトゲした葉の中心の部分から、ヌ・ヌ・ヌ…ー……と、少ーしずつ、新しい葉が伸びてくるんですね。

例えば、園芸初心者オススメのポトスなどは、目にとまりやすい脇の方から、フレッシュな色の新芽をぐんぐん出してきて目に楽しいですが、硬葉系ハオルチアの場合、よくよく覗き込んで観察しないと、なかなか新芽の成長にも気付けないです。

そういったわけで、普段見ていてドラマティックな変化はないものの、その寡黙さが、長く傍に置いて付き合っていくには、ちょうど良いこともあると思うんです。

強く意識をひかれ続けることはないけれど、静かながら、力強く生きている、その佇まいの美しさがふいに鋭く刺さって、憧れの念が芽生えてしまう瞬間さえあります。

これらとはあまりなれ合い過ぎずに付き合っていくのがよいのでしょう。

まとめ

――硬葉系ハオルチアの魅力、感じていただけたでしょうか?

軟葉系のようなキラキラとした綺麗さはないのですが、硬葉系は軟葉系に比べて背丈が出る分、シュッとスタイリッシュなフォルムが見られるのも、魅力の一つだと感じます。

日々のわかりやすい変化を求めてしまうと、ものたりなく感じてしまうかもしれませんが、じっくりと長い目で見て付き合っていくには、こんなに素晴らしい植物はないと思いますよ。

もりぐち
もりぐち

最後まで読んでくださってありがとうございました♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA